畳について

  • HOME
  • 畳について

畳とは?

畳とは、日本固有の文化であり古代では、床の上に敷くクッションのような感覚で使われていました。
現代の畳には、「中国産」「国産」「化学表」があります。
畳の特性と特徴は、
「断熱性」や「保温性」、また「弾力性」など様々な機能を備え持っています。
畳表や畳床には、お部屋の空気を浄化する効果もあります。水分や湿気を吸い取ることができ、湿気の調整をしてくれる働きをしてくれます。また畳表の天然イグサには、二酸化炭素やチリや埃を吸引する力も持っていて、その多くは害のない一酸化炭素に変わって空気中に戻してくれます。
藺草の香りには鎮痛効果があります。東大工学部の研究によって、イグサが人体にあまりよくない二酸化ちっ素を吸着する働きがあることがわかっています。
畳は、室内の空気を浄化し、人間に森林浴と同じようなリラックス効果をもたらしてくれます。
この様に畳は日本の気候、風土にもっとも適し、イ草の自然な香りや、素朴な感触、包容力の大きさが寛ぎの場所を創り出してくれます。

 

畳床の構造

畳の構造

畳は畳床・畳表・畳縁と、いたってシンプルな構造でできています。

畳は、幾重にも重ねた稲藁を締め付け、圧縮して作られた「畳床」に、経糸に天然のイグサを編みこんで織られた「畳表」を上からかぶせ、
長辺に「畳縁」を縫い付けることで作られています。
現在では、科学技術の進歩や、住宅事情やニーズの変化に伴い、様々な素材が使われるようになりました。
しかし、畳自体の基本的な構造や製法に関しては、大昔から変わりありません。


 

畳床について詳しく見てみましょう

藁床(わらとこ)

藁床(わらとこ)

藁床は、昔から使われている最も優れた畳床で、お米を収穫した後の稲わらを使用した、自然の恵みそのものです。
積み上げると40センチ位にもなる大量の稲藁を何層にも積み重ね、およそ5センチほどまでに圧縮して縫い上げて作られます。
特徴としては、湿度調節機能や、防音性・防火性・断熱性・耐久性・復元力などにも優れており、他の床に比べて、足あたりが非常に優れています。

藁サンド(スタイロ床)

藁サンド(スタイロ床)

藁と藁の間に、ポリスチレンフォームを挟んで作られた床で、藁床に近い感触を持ちつつ、藁床より軽量で、湿気にも強い床です。
藁床にも言えることですが、藁の質や縫い目の細かさなどの作業工程などにより、床の等級が変わってきます。

建材床Ⅲ型には、クッション材が入ってない場合があります。
細かな木材を圧縮したインシュレンボードと、ポリスチレンフォームを使った床で、フォームをボードで挟んだものや、ボードのみのものもあります。

建材床Ⅰ型(化学床)

建材床Ⅱ型(化学床)

建材床Ⅲ型(化学床)

特徴としては、安価で軽量、断熱性や耐湿性にも優れており、ダニも寄生しにくい面も評価できます。
しかし、藁床に比べると足あたりが硬く、また、フォーム入りのものはやや耐久性に難があるといえます。

クッション材が入ってない場合は、表替えの時のクッション材を畳表の下に追加することができます。


 

1枚あたりイグサ利用量

畳1枚に使われるイグサは約4000~7000本。高級品ほどイグサの本数が多く、厚く耐久性があります。
イグサの長さは、約100~150cmで、長ければ長いほど色も太さもそろった部分を使用できるので、グレードが高くなります。
長さ別に分けたイグサを1本ずつ使い畳の表は織り上げられていきます。


 

イグサは呼吸をする

イグサは、1本1本の中身がスポンジのようになっています。
この部分が畳ならではの柔らかさや、さまざまな機能を持たせることにつながっています。
使い続けた畳を入れ替えるのは、このスポンジ部分がつぶれてきて機能が落ちてきてしまうからなのです。